ことしの全国高校ラグビー富山県大会は富山第一が制し5連覇を成し遂げました。一方で準優勝となった4校合同チームにも青春をかけた熱い気持ちと次なる覚悟がありました。


実況:「ノーサイド、優勝は富山第一。5年連続15回目の花園です。王者の貫禄を見せました」


砺波高校 中谷京主将:「率直に悔しいっていうのと、すごくみんなでやり切ったなって気持ちが入り混じったような感情ですね」
ことし合同チームとして県大会に出場し初の決勝進出を果たしたのは砺波高校・砺波工業・高岡第一・龍谷富山の4校。そんな合同チームが富山第一に負けられない理由は…。
おととしの県大会決勝で悔しい思いをした高岡第一。そして去年同じく県大会で敗れた砺波。
ともに富山第一の壁の前に花園出場が叶わなかったからこそことしこそ勝ちたい。そんな苦い思いを糧に「合同チームとして初の花園出場」という目標に向け週6で練習を続けてきました。
砺波高校 中谷京選手:「絶対富一をねじ伏せて花園出場します」
そして迎えた決勝。先制トライを奪うものの、そこから富一の反撃にあい、徐々に点差が開いていきます。それでも…。
最後まで諦めない合同は体を張ったプレーで食い下がります。
県ラグビー協会強化委員長 大谷学さん:「最後の最後まで諦めない姿勢が見えますね」
そんな彼らの諦めない思いには応援団の存在もありました。

応援団:「最後まで、最後まで」

しかし反撃はかなわず…

「と・な・みー、フレフレとなみフレフレとなみ」



砺波高校 中谷京主将:「本当に今までこういうのはしてもらったことが無いのですごい力になりましたし、本当にここまで皆が休日を使ってまで来てくれて応援してくれるっていうのは本当に勇気になったし、感謝しかないですね」

砺波工業 石崎大翔:「結構力になりましたね、嬉しかったです、クラスから10人くらい来たんで」

試合終了後、選手が3年生を中心にメンバーや後輩へむけてのメッセージが贈られました。

「週一しか練習に参加できんかったけど、そんな中でも皆が優しく迎えてくれてすごい嬉しかったです、このチームの優しさ、雰囲気を大事にしてこれからも頑張ってください」

合同(砺波工業) 城石敦也 監督:「まったく別のチームでやっていた部員たちが一年間でここまでチームとしてまとまりをもって練習してきたっていうのがちゃんとグラウンドで成果で出たと思います」

3年生の思いは後輩へと受け継がれていました。唯一の龍谷富山として参加した1年生の大畑愛千選手。
龍谷富山 大畑愛千選手:「声を出して仲間を引っ張っていけるような先輩になりたいです」
さらに2年生ながら大きな体格を活かしチームのキーマンとなった宮川侑大(みやかわ・ゆうだい)選手は…
砺波高校 宮川侑大選手:「来年は先輩に託されたものを全部引き継いで他のOBたちにも地域の人にも託されているものがあるのでそれを全部引き継いで来年絶対花園行きたいです」

先輩、仲間の思いを背負って4校それぞれの場所で花園への挑戦は続きます。
