「岸田内閣への期待は低くて、低空飛行だが…」
若新雄純 慶応大学特任准教授:
“時の内閣”と言うが、日本は独裁国家ではないので、どんどんリーダー・内閣が交代していく。日本という国では、そのときの内閣より、“次の内閣の方が肝”なんだと思う。

つまり、次の内閣っぽい人たちが、「今の内閣がダメなら、俺たちはもっと良い提案ができるよ」「こう変えていけるよ」っていう声を上げれば、今の内閣は、それに負けないように、追いつかれないように頑張って、一生懸命、政策を作ると思うが、自民党の中から、ポスト岸田政権、ポスト総理大臣の顔の名前が挙がってきていない。野党にも、代わりをできそうな勢力がない。
岸田内閣への期待は低くて、低空飛行だが、それを追い落とす勢力も出てきていないので、低空飛行ギリギリで墜落もせずに、ずっと中継ぎができてしまってる。
「岸田さんがダメなら、もっとこういうのがあるよ」って次のリーダーが見えてくると、「いや、そんなことはない」って話になるんだけれど、現状より良いものを、みんな見せてもらえていないから、しぶしぶ我慢する雰囲気が続いている。