パレスチナ自治区ガザから退避した国境なき医師団の白根麻衣子さんが帰国し、改めて戦闘の停止を訴えました。

1日にガザから退避した国境なき医師団の白根麻衣子さんは、きのう夜、羽田空港に到着しました。

国境なき医師団 白根麻衣子さん
「同じ空の下ですごく東京はキラキラとしていて、(ガザは)夜は電気がないので、人々は電気のない真っ暗の中、見える光は空爆かロケットの光。戦争というものがどれだけ悲惨なものかというのを伝えることが、今私ができる唯一のこと。1日も早く空爆が終わることを心から願っています」

今回の衝突が始まる前からガザで支援活動を続けてきた白根さんは「日常が奪われるのは一瞬だ」と話し、改めて戦闘停止の必要性を訴えました。

国境なき医師団 白根麻衣子さん
「(ガザは)封鎖されて危険地帯と、世間の皆さんはそう思っていて、そういう場所ではあるけれど、10月7日前まではみんなが普通に仕事に行ったり学校に行って、家族と笑ってご飯を食べて。普通の生活が当たり前。日常って、一瞬で本当に壊れてしまうというのを目の当たりにしました」

国境なき医師団 白根麻衣子さん
「忘れて欲しくない、ガザで起こっていること。私はそのために証言は続けていこうと思っているので」

ガザでは、国境なき医師団が支援する病院の多くでも空爆による被害が出ていて、白根さんは今後も自分ができることをやっていきたいと話していました。