青柳が抜群の出来でマウンドを降りる

5回裏、反撃に出たいオリックスは下位打線が奮起。野口と福田の連続ヒットで、一二塁のチャンスを迎える。

阪神の先発青柳は、続く1番の中川圭太を抑えたところ、4回と2/3、被安打4、無失点でマウンドを降りた。あとをつないだ島本がきっちり宗を抑えて、5回が終わり、阪神6-0のリード。SNSでは青柳を称賛する「ありがとう」「ナイピでした」「完璧よ」などの声があふれた。

6回表、オリックスの3人目の投手、小木田がランナー2人を出すも要所を締め、味方の反撃を待つ。

6回裏、阪神の3人目の投手は第3戦で先発し負け投手となった伊藤将司がマウンドに上がった。まさに両チーム総力戦だ。伊藤はポンポンとアウト2つを取り、前回HRを浴びた頓宮裕真との勝負。

その頓宮の打球は、勢いよくバックスクリーン方向へ伸びていくが、センターが下がって捕球。伊藤は前回対戦のリベンジを果たした。

大阪・ミナミの戎橋には、すこしずつ阪神ファンが集まってきた。すでに橋の上には警察官が等間隔に並び、橋の上に人がたまらないように誘導している。

あるファンにここまでの試合経過の感想を聞くと、「うれしいですが、ぬか喜びは嫌、気を抜かずに応援する」と、阪神ファンらしいコメントを残した。38年ぶりの日本一へ、残り3回。