『保育の見える化』には「組織外の『派遣職員』や「定期的な自治体による訪問」が重要

ーーでは、保育士による虐待を防ぐにはどうしたらいいのか。宮田さんは「保育の見える化が大事である」と指摘します。虐待が起きても、施設側は自治体に通報義務がないということです。閉鎖的な空間で隠蔽しやすいという点が挙げられます。見える化というのは、例えば『監視カメラの配置』、『自治体の人間による園への訪問』、組織において上下関係が出来上がってしまっている場合がありますから、組織外の『派遣職員を活用する』こういったことが挙げられます。やはり風通しのよい場所にしないと駄目だということでしょうか?
「まず、カメラの配置とありますが、それは1つ客観的な事実がわかるという意味では選択肢の1つだとは言っていいと思います。しかしその前に、やれることもあるんですね。2つ目のところにありますが、自治体の人が時々訪問してくれたり、1日保育というような形で関わってくださるとか、または地域に子育て支援のサポーターというボランティアの方もいらっしゃるので、そういう方々に入ってもらう。そして違和感があったら拾い上げていくというように人の目を増やしていくってことはとても意味があることです。それから組織の上下関係は固定化するとなかなか言えないことがありますので、スポットでサポートに来る派遣の方が時々いますから、客観的な意見をもらうように、色々な人の目を入れていくことはとても大事なことですね」
 
   
  













