トキの人工繁殖
個体数が減少し、日本産トキの人工繁殖が困難となる中で、中国産トキとの人工繁殖の試みが始まります。

まず、日本のメス「キン」と中国産トキのオス個体「ホアホア」との間の繁殖が1985~1989年まで4期に渡って行われたが成功しませんでした。続いて1990年には、日本産の唯一のオスの個体「ミドリ」を中国に移し、3期にわたって繁殖が試みられましたが、これも失敗に終わりました。
一方で中国産トキ同士の人工繁殖の試みも行われましたが上手くいかず、1995年4月には「ミドリ」が死んだため、日本で飼育されているトキはメスの「キン」のみとなって人工繁殖が不可能に。

その「キン」も2003年10月に死に、日本産のトキは絶滅することになります。