いよいよ3日、高校ラガーマンの聖地、花園への切符をかけた全国高校ラグビー富山県大会の決勝戦が行われます。決勝の舞台に立つのは富山第一と合同チーム。どちらにも花園にかける熱い思いがあります。
富山第一 川原田蒼士選手:「絶対自分たちのラグビーを徹底してやって相手に一回も崩されずに絶対勝って花園にいきたいです」
合同チーム 中谷京選手:「絶対富一をねじ伏せて花園出場します」
今年の大会から合同チームとしての出場が可能になりました。
部員が少ないため単独での出場が叶わず砺波・砺波工業・高岡第一・龍谷富山の4校合同として花園を目指します。
そんな合同チームが富山第一に負けられないわけは…
2021年の県大会決勝で悔しい思いをした高岡第一。
そして2022年同じく県大会で敗れた砺波。
ともに富山第一の壁の前に花園出場が叶わなかったからこそ、勝って喜びを分かちあいたい。
そんな合同チームの武器は、テンポの速い全員ラグビー。フォワードもバックスも15人が連携し素早いパス回しで展開していきます。
対する富山第一にもことしにかける並々ならぬ思いが。
4年連続、花園の切符を掴むも、あと一歩の所で「一勝」をつかむことができず涙を飲んできました。
この苦い思いを教訓に春からディフェンスを重点的に強化。低いタックルで体格差のある相手を返します。
そんな両チームの注目選手。まずはフォワード。
富一の大黒柱・岡本煌汰。フォワードリーダーとして低いタックルを持ち味に強力なアタックで相手の陣地に攻め込みます。
対する、合同チームはチームのナンバーエイトで核となる宮川侑大。190センチ・102キロの巨体から繰り出されるタックルは圧倒的。高校からラグビーを始めましたがめきめき頭角を現し。U17日本代表にも選ばれた逸材です。
宮川侑大選手:「富一絶対つぶすぞー」
続いてバックスはともにフルバック。
富一は絶対的エース・キャプテンの川原田蒼士。小学5年からラグビーを始めた経験を活かし、高校1年生から花園を経験してきました。
冷静な判断力と抜群のラグビーセンスでテンポのよいボールを仕掛けます。
川原田蒼士選手:「ほんとに花園で勝つっていうのは入学してからのずっとの夢なので絶対に勝ちたいっていうのがあるんで」
対するのは、フルバックの高見令。砺波工業でキャプテンを務めるリーダーシップを活かし、合同チームでは正確なキック力でチームをけん引します。
高見令選手:「4校力を合わせて花園に出場したいです」
決勝を目前に砺波高校のグラウンドには合同チームの姿が…。
学校が違ってもことしの春から週6日の練習でともに汗を流し、花園への「思い」と「絆」は日に日に深まっています。
そして富一のグラウンドではきょうもキャプテンの声が響きます。
それぞれが仲間への思いと先輩への思いを背負って悲願の花園へ、負けられない戦いに挑みます。