広島と長崎の被爆者らが合祀されている東京の墓の前で、しのぶつどいが開かれました。
東京都八王子市の霊園には、被爆60年の2015年に「原爆被害者の墓」が建立され、毎年この時期に保存会がしのぶつどいを開いています。

この日は15人が参加し、黙とうをささげた後、それぞれ花を手向けました。この墓には現在、58人の被爆者やその家族が合祀されています。
長尾祥子さん89歳(広島被爆の母が合祀 自身も入市被爆)
「ここに毎年来られるのを楽しみというか。わたしの母は、ほんとにここのみなさんと一緒の時が一番元気でうれしい時間だった」

この墓には広島や長崎は遠くて墓参りに行くことが難しいため分骨したり、東京に墓がなかった被爆者の遺骨を納めたりしています。なかには身寄りがないまま亡くなって、ここに眠る被爆者もいます。