犯罪の証拠物を独自に保有…法律家としても「ありえない」

ホランキャスター:
となると、コンプライアンス意識を変えることができるのか、それとも人を変えた方が早いのか、どうお考えですか?

萩谷麻衣子弁護士:
例えば林さんが残るとして、専門家などがサポートする体制もありうるかもしれなですけども、ここまでコンプライアンス意識が欠如してガバナンスが崩壊していると指摘されたこのトップをトップに据えて、今度は別の方が入ってくる体制で、信頼して改革を進めていけるのかは疑問に感じます。

井上キャスター:
法律家の観点から伺いたいんですけど、沢田副学長が“大麻のカス”を見たときにすぐに報告しなかったのは、あのくらいの量だとどうせ不起訴になるから、別に警察に報告するまでもないと元検事としての頭が働いたという考え方はできるんですか?

萩谷麻衣子弁護士:
ありえないと思います。沢田副学長の言い分としては「学生に自首をさせたかった。その前に警察に大学側が行ってしまうと自首の機会を奪う」と言っていましたが、犯罪の証拠物を独自に保有することは学生にとっても大学にとってもありえません。