広島・福山市の住宅地で、イノシシにかまれて男性1人がけがをしました。

内田博文 記者
イノシシが出没した福山市の現場です。周りを見渡しますと静かな住宅街といったところです。こちらにお住まいになっていた20代の男性の方が出勤前、朝7時前ですけれども、イノシシに敷地内で襲われたということです。

敷地の一部には、血こんやイノシシの毛とみられるものがまだ残されています。

福山市農林水産課によりますと、イノシシはけがをしていたとみられています。一般的にけがをしていたイノシシは凶暴化するというふうにいわれています。凶暴化したイノシシは、男性を隣りの家まで追い込んで、倒れた男性にのしかかったということです。

被害男性の助けを求める声に、近くの男性がすぐに駆けつけ、イノシシの首を持って羽交い締めにしたということです。

被害を受けた男性は顔や手にけがをして、病院に運ばれ、治療中です。偶然、ご家族の方と会うことができました。ご家族によりますと、男性の顔、特に眼の部分にイノシシのツメが刺さっていたということで、大きなけがに心配そうな表情を浮かべていました。

この細い道ですけれども、福山市教育委員会によりますと、近くの小学校の通学路です。イノシシが現れた午前7時前は、通常ですとジョギングをするような方くらいしか通らない、人通りの少ないところなんですが、午前7時半から8時にかけての時間帯になりますと、児童たちの登校に使われるということです。

青山高治 キャスター
この近辺では最近、イノシシの目撃情報はあったんですか?

内田博文 記者
はい。ことし9月になりますけれども、この現場から南東に約300メートル離れたところに公民館の引野交流館というところがあります。そばには畑がありまして、9月にはイノシシが親子で4頭目撃されているということがわかっています。