全身に痛みが走る病気、線維筋痛症。原因がわかっていない病気で、痛みのほかにも、体のこわばりや激しい疲労感、抑うつなどの症状を伴います。外見上、傷などないので、周りから、体調が悪いと見られないことも多いといいます。理解を得るのが難しいこの病気を少しでも多くの人に知ってもらいたい、そして、理解してほしい。そんな思いで活動する女性を取材しました。

明日実えりさん
「冷えピタのえりこと、明日実えりの配信へ来てくれてありがとうございます。線維筋痛症、筋痛性脳脊髄炎という病気で、冷えピタを貼っております。よろしくお願いします」
自宅で配信活動
明日実えりさん、31歳。線維筋痛症を患っています。病気を広く知ってもらおうと山口県宇部市内の自宅で配信活動をしています。
発症は、小学5年生のころ。我慢できないほどの激しい頭痛が、明日実さんをおそいました。

明日実さん
「毎日ずっと頭が痛くて泣き叫んでいて、1回お医者さんに連れていってもらったけど、まだそのときは線維筋痛症っていう病気が全然今以上に知られていなかったので、『まあただの頭痛でしょう』ぐらいで」
“ナイフで切り刻まれるような”痛み
はっきりした病名が分からない中、痛みを我慢する生活を続けていました。28歳のとき仕事中に倒れ、そこから医療機関を20以上受診して、ようやく「線維筋痛症」と診断されました。
明日実さん
「人にもよるんですけど、よく例えられるのは、ナイフで切り刻まれてるような痛みだとか、ガラスの破片が血管をうごめいている感じとか、あとは大男にぞうきん絞り、筋肉をぐーっとされてる感じとか」