パキスタン政府は、イスラム主義組織「タリバン」から逃れたアフガニスタン移民に対し、1日までに国外退去するよう命じました。従わなければ、強制送還すると警告しています。

パキスタンでは今年、自爆テロなどが24件相次いでいて、政府の発表によると、その多くがアフガニスタン人による犯行だったということです。

パキスタン政府はテロ対策として、不法滞在している170万人のアフガニスタン移民に対し、1日までに国外に退去するよう命じ、従わなければ強制送還すると警告しました。

現地当局は、アフガニスタン人の住居を取り壊すなどの強硬措置に出ています。

アフガニスタン人の男性
「私はとても怒っています」
「アフガニスタンは我々を受け入れてはくれないだろう。我々はどこに行けばいいのか」

アフガニスタンで実権を握る「タリバン」から逃れた移民も多く、国連機関は「強制送還されれば、人権侵害の重大な危機にさらされる」として中止を求めています。