2012年に環境省が絶滅宣言
(中野光樹記者)
「こちら県の博物館です。イノシシやシカ、ニホンザルなどが野生動物として展示されていますが、クマは見当たりません」

(宮崎県総合博物館 竹下隼人主査)
「2012年に環境省の方が絶滅宣言を出している。それで九州産のクマもいないというふうに言われている」

実は九州では、野生のクマはすでに絶滅したとされています。
その理由について博物館の担当者は・・・
(宮崎県総合博物館 竹下隼人主査)
「九州の山というのは、人工林が非常に多い。人工林というのは、クマが冬眠をする際のエネルギー源になる『どんぐり』、こういったものが実らない。冬眠をする場合のエネルギー源がないということで、クマが生きていけないのではないか」


ほかにもクマがいない理由として、「九州の山はそれぞれが分断されているため、広い面積を生息地とするクマが生きにくいことも関係がある」ということです。
