今週の土曜日(11月4日)に行われる熊本県高校駅伝。
男子の専大熊本には超高校級と呼ばれる留学生がいます。その実力を取材しました。
全速力で走るカメラマンを瞬く間に振り切るスピード。

専大熊本 平川慎之介主将(3年)「レベルが違うと言うか、これが世界なんだと思っていますね」

チームを率いる主将もその実力に脱帽する、専大熊本のケニア人留学生、マイナ・ダンカン・ガツクミ選手、3年生です。

専大熊本 マイナ・ダンカン・ガツクミ選手(3年)「(将来は)オリンピックに出て金メダルが欲しいです。トラックの5000mと10000mで」

5000メートルの自己ベストは13分36秒。今年の熊本県高校総体では2位に50秒差をつけ大会新記録で優勝しました。

さらにインターハイでは僅差で優勝を逃したものの2位に入った逸材です(1位の岡山県倉敷高校サムエル キバティ選手との差はわずか0.28秒差)。
ダンカン選手「(インターハイは)100%、100点でした」
14歳の時にケニアで陸上を始めたダンカン選手。先に日本の高校に入学し実業団チームに所属する兄・アントニー選手の背中を追って高校2年生の時、専大熊本にやって来ました。


「合掌 いただきます!」

今は駅伝部の合宿所でチームメートと寝食を共にしています。
チームメイト「(ダンカンはよく)電話している」
記者「誰と電話している?」
チームメイト「ケニアの友達」
記者「ガールフレンド?」
ダンカン選手「ガールフレンドじゃないよ…」

チームメイト「彼女違う?」
ダンカン選手「うん。私まだ若いから」
ダンカン選手と1番仲良し…岩永聖煌選手(3年)
「ダンカンはどんどん言葉を覚えていって、いつの間にか普通に会話できるまでになりました」

ホームシックにならなかったのは駅伝部の仲間がいたからだとダンカン選手は言います。
一方でその仲間はダンカン選手に刺激を受けていました。
「頑張れ、頑張れ」
今年の熊本県高校駅伝での目標は去年の7位を上回る5位。
原住 宙選手(3年)「ダンカン1人だけの力では勝てないのが現状だと思うので、みんなのレベルを上げていくのが鍵だと思います」

ダンカン選手は去年、10位で襷を受け取ると3人を抜き7位まで順位を上げる走りを見せましたが・・・
ダンカン選手「去年は駅伝きつかったです。(区間)3番でした。それは厳しいです」

区間トップを誓うラストラン、練習では設定タイムをすべてクリアし、順調な仕上がりを見せていました。大会のルールで留学生は最長区間の1区を走ることができませんが、1区の次に長い3区、または4区での起用が見込まれています。
ダンカン選手「目標は3区か4区でニューレコード、コースレコードが欲しいです」

ダンカン選手「チームの目標は2時間10分を切ること、チームメイト皆の目標です」














