頻発する都心の水害に備え… 東京の巨大地下トンネル

どこまでも、どこまでも続く地下トンネル。長さは4.5キロ。いったい何のための巨大空間なのでしょうか?

東京都第三建設事務所 向山公人 工事第二課長
「台風、集中豪雨、大雨が降ったときに川の増水が起こります。川の水が増えた分を、この調節池の中に取り込むことで川の水位を下げて、安全を確保していく」

神田川・環状七号線、地下調節池。大雨などで増水した河川から水を一時的に引き込み、洪水を防ぐための施設。私が訪れたこの巨大トンネルには最大54万トンの水を貯めることが出来るといいます。

次に向かったのは、都内に28か所ある調節池のひとつ、白子川地下調節池。練馬区にあるこの施設、最大21万トンの水を貯めることが可能。実は、大雨による大規模な河川の氾濫や浸水被害から私たちの暮らしを守っていたといいます。そこには、その痕跡が今も…

日比キャスター
「上を見ると線のようになっていて、アレはあそこまで水がたまったということですか?」

東京都第四建設事務所 照井安則 工事第二課長
「あそこの一番上にあるラインが実際に水がたまった跡になります」

日比キャスター
「いつの雨になるんでしょうか?」

東京都第四建設事務所 照井安則 工事第二課長
「今年の6月2日の台風2号のとき、貯留量として約21万立方メートル、ほぼほぼ満杯になった状況でした」