池袋暴走事故の民事訴訟をめぐり、遺族への殺害予告などが相次いでいることがわかりました。「高齢の受刑者に賠償金を支払わせるのはおかしい」という趣旨のSNSへの書き込みが多くを占めているということです。
2019年の池袋暴走事故で妻子を亡くした松永拓也さん(37)ら遺族が、飯塚幸三受刑者(92)と保険会社に損害賠償を求めた訴訟で、東京地裁は今月27日、受刑者側におよそ1億4600万円の支払いを命じる判決を言い渡しています。
東京地裁は、判決が確定した場合、保険会社に対し賠償金の支払いを命じることになります。
捜査関係者などによりますと、警視庁に28日の昼、男の声で「自分は暴力団。歳のいった飯塚にお金を払わせるのはおかしいので、近いうち松永を殺す」という電話があったことがわかりました。
松永さんに対しては、この電話の他にもSNSに同様の中傷の書き込みが相次いでいるということです。
松永さんは取材に対し「我々はお金のためではなく、事故の原因解明と再発防止のために裁判で争ってきた」「事件や事故の当事者は憶測による二次被害に常に苦しめられている事を知って欲しい」と話しました。
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