10月としては強い寒気が流れ込んだ影響で、石川県は27日、各地で雷雨となり、輪島市には一時、土砂災害警戒情報が発表されました。大気の非常に不安定な状態は28日にかけて続く見込みで、このあとも落雷や竜巻などに注意が必要です。

能登地方には発達した積乱雲が次々と流れ込み、気象台は異例ともいえる6回連続の竜巻注意情報を発表するなど、半日近くにわたって危険な状態が続きました。

石川・輪島市、午前10時すぎ

輪島市では午前10時半すぎまでの1時間に10月の観測史上最大となる57ミリの非常に激しい雨を観測し、一時、土砂災害警戒情報が発表されました。輪島市は土砂災害の危険が高まったとして午後1時半、1万188世帯・2万944人に避難指示を発表しましたが、午後4時に解除しました。

大気の非常に不安定な状態は28日にかけて続く見込みで、27日夜遅くから再び雷を伴った激しい雨が降るでしょう。28日午後6時までに降る雨の量は、多い所で70ミリの予想です。これまでに降った雨で地盤の緩んでいる所があり、土砂災害に警戒するとともに、落雷や竜巻などの激しい突風にも注意が必要です。