ニューヨークを拠点に活動している現代美術家・松山智一さんの日本では初めてとなる大規模な個展が青森県弘前市の弘前れんが倉庫美術館で27日から開かれています。

「松山智一展:雪月花のとき」は弘前れんが倉庫美術館が秋冬プログラムとして開きました。開幕前日の26日は松山さんも出席して開会セレモニーが行われました。

松山さんは1976年・岐阜県の生まれで2002年にアメリカに渡り、ニューヨーク・ブルックリンのスタジオを拠点に活動する現代美術界気鋭のアーティストです。鮮やかな色彩と精緻な描線による絵画と彫刻などの立体作品を手掛け、これまでに中国やオーストラリアなどで個展を開催しています。美術館一つを会場にした今回は日本では初めての大規模な個展で新作9点を含む日本初公開作品は23点、30点の絵画、彫刻などが展示されています。

松山智一さん
「美術の持っている一つの大きな役割は知らなかった自分を発見できることです。作品が語るということは美術館ならではできることなのでぜひそうしたことを経験してほしい」

また、松山さんは人気フォークデュオ・ゆずの25周年記念アルバムのジャケットデザインを制作していて26日はゆずの2人が会場を訪れ、シークレットライブを繰り広げました。弘前れんが倉庫美術館の「松山智一展:雪月花のとき」は2024年3月17日まで開かれています。