パティシエを目指す弟と二人三脚でSNS発信
(土居祐菜さん)「これは初めて出荷するので “はじめまして日果ファーム”と書いている。どんな人が作っているのか感じてほしい」


この日は3歳下の弟でパティシエを目指す真大朗さん(21)が手伝ってくれました。
(真大朗さん)「姉は家にいたら極力動かないときは動かない。自分が料理するきっかけもそこらへんにあります」
(祐菜さん)「いつも大変感謝しております」
真大朗さんはスイーツの知識と技術をいかして加工品の開発も担当しています。規格外のみかんを使ったパウンドケーキやパフェなどを作り、それを祐菜さんがSNSで発信します。

(土居祐菜さん)「市場に卸しているがラベルでしか情報が発信できないので、SNSを通じて、色んな人に見てもらえたらなと思う」
「おいしさと幸せを届けたい」
梱包したみかんを車に積んで取引先へ向かいます。祐菜さんの作ったみかんは、大分市内の10か所以上のスーパーで販売されています。取材した日はみかん山からおよそ7キロ離れた、大分市郊外のJR豊後国分駅近くの無人販売所まで運びました。
(販売所の店主)「最初来た時は爪を真っ赤にしてたから、それでは農業はできないよと言ったらきちんと落としてきた」
販売所に並べた30袋のみかんは完売する日もあるそうです。
(販売所の店主)「若い人が今、どこも農業を継ぐ人がいない。一番暑い時に1人で草を刈ったりしている頑張り屋、頑張り屋」

(土居祐菜さん)「若い女性で『あんたが本当にできるんかえ!?』と逆にある意味注目を受けることも多々あるが、私だからこそ発信できること。SNSもそうだしおいしさと幸せを届けられたらと思う」
思い描いた未来にはまだ遠いものの、これまでの苦い経験、試行錯誤の日々を糧に祐菜さんのチャレンジは少しずつ実を結んでいます。














