大学を卒業後、東京で働いていた24歳の女性が地元大分市に戻り、この春からある道を進んでいます。都会暮らしから一転、自然と向き合い挑戦する姿を追いました。
土居祐菜さん(24)は今年3月から大分市の郊外の片島地区にある広い畑で、1人でみかん栽培に取り組んでいます。
(土居祐菜さん)「誰かのためになりたいとか、幸せにしたいというところが自分の中にあって、“食”っていうのは自分の口に入って体を作るものなので、その第1歩が農業だった」
祐菜さんはスポーツトレーナーを目指し東京の大学に進学。卒業後、都内の医療機器メーカーに就職しましたが、医療に携わる中で「健康は食事から」と思うに至り、農業にチャレンジしたい気持ちが日に日に強くなりました。
そこに、地元の知人から、高齢になったみかん生産農家の人が担い手を探していることを紹介され「みかん畑」を借りることになりました。
ただ、はじめから順調だったわけではありません。荒れた土地を整備し、夏場の草刈りも1人でこなしました。
(土居祐菜さん)「自分で重機に乗って開墾作業をする。きついけど土地が広がった時や整地できた時は達成感がある」


9月末、何とか初めての収穫を迎えました。収穫の後、待っているのは袋詰めで、多い時には150袋を梱包します。この作業にはこだわりがあります。














