お隣・韓国では25年以上にわたって死刑が執行されず、事実上の死刑廃止国と言われていますが、凶悪な事件が相次ぎ、死刑を再開すべきとの声が高まっています。
今年7月、ソウル市内の駅近くで30代の男が通りかかった人たちを刃物で襲い、4人が死傷する事件が発生。次の月にはソウル郊外で20代の男が車で歩道に突っ込み、人をはねたあと、刃物で次々と襲って14人が死傷する事件も起き、韓国社会で不安が高まりました。
韓国警察が職務質問やパトロールを強化し、殺傷能力が低い拳銃を導入するなど対策に乗り出すなか、高まっているのが死刑再開を求める声です。
死刑制度が残る韓国で最後に死刑が執行されたのは1997年で25年以上も前。そのため、「事実上の死刑廃止国」とも言われています。今も死刑判決が確定した59人が施設に収容されていますが、韓国政府は「死刑の執行には慎重な検討が必要だ」という立場を維持しています。
一方で、こんな動きも…
韓国 韓東勲法相
「死刑を執行する施設を維持・管理し、死刑確定者の行動を調査するよう指示しました」
韓東勲法相は、ずっと使われていなかった死刑を執行する施設を適切に管理するよう指示を出したのです。これは、死刑囚たちにも少なからず影響したといいます。
韓国の刑事施設関係者
「死刑囚たちもニュースを見ますが、最近になって心理的に敏感になっています。もしかしたら、という気持ちで時限爆弾のようです」
ソウル市民に聞くと…
ソウル市民
「凶悪な犯罪に限っては賛成に近いです」
「いったん死刑判決を下したなら、執行するのが原則だと思います。そうしてこそ、犯罪が減ります」
「死刑囚の場合、生かしておくために投入される税金も負担です」
韓国メディアが先月実施した世論調査では、死刑執行の再開に賛成する人は7割を超えました。
韓国で犯罪被害者や遺族を支援する組織の代表も、JNNの取材に対し…
韓国の犯罪被害者を支援する組織の幹部
「被害者の遺族たちは、事件のあと、食べていくのも苦しい状況で、犯人が刑務所でましな生活をしているのではないかという主張も多いです」
しかし、専門家からは、死刑の犯罪抑止効果について懐疑的な意見も出ています。
高麗サイバー大学警察学科 イ・ユンホ教授
「死刑制度があるかどうかは、殺人犯にどんな関係があるのでしょうか?何の影響もありません。仮釈放のない終身刑を一つの代替案として追加するのも悪くないのではないかと思います」
韓国の憲法裁判所では死刑制度が合憲なのかという裁判が行われていて、判決の行方も注目されます。
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