日本人のおよそ3人に1人が発症するといわれている帯状ほう疹。「二度とかかりたくない」と口をそろえるほど、強烈な痛みがともない、顔に出ると神経が麻痺するなど最悪の状況になります。その治療方法と予防ワクチンの詳細を取材しました。

顔に帯状ほう疹が出て“地獄”を経験した80代の女性はあの日の不安を振り返ります。

顔に帯状ほう疹が出た女性:「顔が水ぶくれだらけになり、痛くて痛くて死にたいくらいでしたが、悲惨な顔を周囲にも見せられず本当に悲しかったです。もうこのまま人生も終わってしまうのかと絶望していました」

どうして急に帯状ほう疹になったのか、きっかけは友人の死だったと女性は考えています。

顔に帯状ほう疹が出た女性:「一番仲良くしていた友人がすい臓がんで亡くなったんです。悲しくてさびしくてものすごいストレスになり眠れませんでした。そのあとしばらくして顔にブツブツが出てきて口の中まで広がりました」

ストレスも発症の原因の一つかもしれません。日本人の3人に1人が帯状ほう疹にかかるとも言われていますが、女性の周囲を見ると、半数以上が帯状ほう疹になった経験があるといいます。

顔に帯状ほう疹が出た女性:「7人の友人のうち4人が帯状ほう疹になっています。顔に出たのは私だけですがみんな本当に痛かったと言っています。私の場合は痛みが少し収まった後には、ひどいかゆみが襲ってきました。何日も眠れない日が続いて苦しかったです」