性別変更 対立を生まないために
小川キャスター:
街の声では「手術は必要なのではないか」という意見もありましたね。
藤森キャスター:
性同一性障害の当事者の方からも手術が必要という声が上がっています。
手術を経て戸籍上の性別を男性から女性に変更した美山みどりさんは「手術をしたという条件によって社会に受け入れられてきた。(手術要件が撤廃されると)全く信頼を失ってしまう。差別が一層深まってしまう」と訴えています。

宮田裕章教授:
性的マイノリティの方々がどう生きるべきかということと、性犯罪をどうコントロールするかということは、分けて考えることができるわけですよね。
例えば、海外では更衣室をオールジェンダーにしていくとか、プールや公衆浴場もそういった時間帯を作っている。それは差別的にではなく、歓迎という視点で多様な人たちを受け入れているので、そういった対応策を参考にしながら、どういう形で寄り添っていけるのかが重要なのかなと思います。

小川キャスター:
今回取材に応じてくれた合田さんの言葉です。
合田貴将さん(トランスジェンダー当事者)
「犯罪のリスクを無視して手術要件撤廃の主張を通したいと考えるトランスジェンダーはいないと思う。お互い話し合えたら」
宮田裕章教授:
合田さんが抑えてお話していること自体、日本の今の状況がいかに厳しいかということだと思います。ここから多様な人たちに寄り添えるか、社会コミュニティを肯定できるかってすごい重要なんですよね。
まさにそういった社会に向かっていく上でも、自分ごととしてマジョリティ(多数)側が変わらないとマイノリティ(少数)問題は解決できないので、寄り添っていくべきだと思います。

小川キャスター:
あらゆる人が生きやすい社会を、という言葉が先行しますけれども、それに実態が追いついていないところもあると思います。実現できない理由を探すのではなくて、実現できる方法に向かっていく、そうした社会でありたいと感じました。














