滝の名所として知られる長野県須坂市の「米子大瀑布(よなこだいばくふ)」で、紅葉がピークを迎えています。

切り立つ崖を勢いよく流れる2本の滝。
日本の滝百選にも選ばれている須坂市の「米子大瀑布」です。
周辺の山の木々は赤やオレンジに色づき、紅葉は、まさに見頃を迎えています。

落差89メートルの不動滝は、黄色を中心とした紅葉が滝を囲むように映え、一方の権現滝は、手前に赤く色づいたモミジが存在感を放ちます。
米子大瀑布に繋がる林道は、2019年の台風19号で被災し、今年(2023年)5月、3年半ぶりに開通。
観光客が紅葉を楽しめるのは、実に5年ぶりです。
観光客:
「いつもすばらしいけれど今年も最高 一番いい時期」「念願が叶いました こっち(滝)見て、あっち(紅葉)見て、すごい!」
登山道の途中には、新たなスポットも誕生しました。

今月(10月)7日にオープンしたカフェ「根子岳山荘(ねこだけさんそう)」。
登山道の整備などを行う上田市の会社がクラウドファンディングで資金を集め、20年以上手つかずのまま荒廃が進んでいた宿泊施設を改装しました。
根子岳山荘 松内宏之店長:
「(台風)被害を受けて登山道自体がほぼなくなったような形だった 米子大瀑布に熱い思い入れがあり 地域活性化を含めて何か出来ないかと思っていた」
紅葉を間近に眺めながらコーヒーでほっと一息。
カフェ目当てに来る人もいて、午前中から客足は絶えません。

カフェの来店者:
「以前の宿泊施設は田舎の小屋みたいな感じだったが、おしゃれなカフェになった。たまらなくいい、いやされました」
今シーズンのカフェの営業は10月末までの予定ですが、店では今後、宿泊施設の整備も進めていきたいと考えています。
根子岳山荘 松内店長:
「米子大瀑布に久しぶりに来ることができたという方が多くいて、そういう方も楽しめるし、いい景色を見ながら美味しいものを飲んで、ほっとしてもらいたい」

米子大瀑布の紅葉は今週いっぱい楽しめ、市の観光協会では、この時期は混雑するため、時間に余裕を持って来てほしいと呼びかけています。














