■外国人義勇兵がロシアに拘束されたら…ロシアはジュネーブ条約適用を否定

ウクライナ義勇兵に対し、神経をとがらせているのがロシアです。6月9日には、親ロシア派支配地域の裁判所が、ウクライナ軍の義勇兵だったイギリス人など3人に対し死刑を宣告。さらにロシア政府は、別のアメリカ人義勇兵も拘束。「傭兵なので人道的に扱われるべき捕虜として扱わない」と主張しているのです。

■義勇兵と傭兵の違いとは…国際法に守られるとは限らず

傭兵とは、金銭的見返りを求める兵士のことで義勇兵とは区別されています。そもそもジュネーブ条約では、軍人が捕虜になった場合、人道的に扱うよう定めていますが「金銭的動機で参加した傭兵」は、捕虜となる権利を有しないとされているのです。一方、ウクライナ政府は「今回裁かれたのは、保護すべき軍人であり傭兵ではない」と主張しています。

戦闘が長期化する中、義勇兵の扱いを巡っても、ロシアとウクライナは激しく対立しています。(「サンデーモーニング」2022年6月26日放送より)