この冬は、世界各地でエルニーニョ現象の影響が出るとみられています。

“秋の香り” ギンナンの臭いはなぜ強烈?

南波雅俊キャスター:
23日の東京は、最低気温が11.4度と今シーズンで一番低かったんです。各地ともに今シーズンの中では比較的、最低気温が低めとなりました。

山梨県笛吹市ではキンモクセイが満開を迎えています。樹齢300年で市の天然記念物にも指定されています。
今週中には花が散ってしまうということですが、花びらが地面に積もっていい香りがするそうです。

秋の香りといえば嫌な香りもありますよね。“ギンナン”です。
SNSには「金木犀の香りに嗅覚奪われて歩いていたら、ギンナン踏んだ…」「金木犀すてきな香りだけど、ギンナン臭いからプラマイゼロ」という声もあります。

この銀杏ですが、私たちが食べているのは“種子”です。
強烈なニオイは果肉部分にあり、「酪酸」という蒸れた靴下臭「エナント酸」という腐った油の臭いの両方が入っています。

ギンナンは食べ過ぎにも注意です。
一度にたくさん食べると▼おう吐▼下痢▼呼吸困難▼けいれんなど中毒症状が出る可能性もあります。
有害物質が入っていて、加熱しても消えないということです。(※日本中毒情報センターより)

新生児科医・小児科医の今西洋介氏に話を聞くと「小さい子どもは摂取を控えてほしい。まれに死亡例もある」ということで、ギンナン中毒の約7割が5歳以下になります。

中毒量は、子どもは「7個以上」、大人は「40個以上」が目安になるということです。実はギンナン中毒の25%ぐらいは20歳以上。食べ過ぎないようにしてください。