■「サッカー人生を通じて『敗北者』だと思います」

2021年10月。韓国プロサッカーリーグ2部「KーLEAGUE2」で、ある日本人選手の奮闘が話題になった。

大田(テジョン)ハナシチズン・MFの石田雅俊選手(27歳)。登録名は「マサ」。

きっかけは、MVPインタビューだった。

大田ハナシチズン・MF石田雅俊選手
「私は個人的に今までサッカー人生を通じて、『敗北者』だと思います。こうやって毎試合人生を変えることができる試合があるし、とにかく(1部リーグ)昇格、それは人生を懸けてやりましょう!やります!」

これが反響を呼んだ。

動画はYouTubeで約140万回再生。

SNSの声
「『日本人なのに』という表現はいらない。応援します!」
「自分を敗北者と言えることがカッコイイ!」

サポーター
「インタビューをきっかけに、チームの雰囲気も良くなりました」
「インタビューが印象的でした」

韓国代表大田ハナシチズン・DFチョ・ユミン主将(25)
「本当にすごいと思いました。韓国語でインタビューに答えたこと自体がすごいと思いまして。たどたどしい韓国語で自分の心構えを本気で表現したんだと思います」

ーーなぜ自分を敗北者だと表現したのか?

石田選手
「常に自覚はあります。成功者ではないという。『ペベジャ(敗北者)』と強い言い方になってしまったけど」

■「個人分析力と修正力」誰にも負けない強み

幼い時から頭角を現した石田選手。強豪校・市立船橋高校から卒業後すぐにJリーグ入りしたが、芽が出ず23歳の時に活躍の場を韓国に求める。

韓国でも苦戦の日々が続いた。

石田選手
「当時は納得できてない部分も多分あったので。なおかつ友達もいなければ、孤独というのもありますし、苦しかった時期だったんじゃないかと思います」

ーー克服できた自分の強みは?

石田選手
「個人分析力と修正力。この2つは誰にも負けない部分。そしてその修正した部分を次の試合に勇気をもって表現する。そこに強みがあると思っています」