10月5日に始まった福島第一原発の処理水の2回目の海洋放出について、東京電力は23日正午すぎに予定通り作業を終えたと発表しました。

福島第一原発にたまり続ける処理水について、東京電力は5日から2回目の海への放出を始めました。22日午後1時すぎには、予定していた約7800トンの放出が終わり、23日は、配管に残った処理水を淡水で押し流す作業を行いました。そして午後0時8分、2回目の放出工程をすべて終えたということです。

東京電力によりますと、これまでに放出設備などで異常は確認されておらず、原発周辺の海域のトリチウム濃度についても最大で1リットルあたり22ベクレルと、放出停止の判断基準の1リットルあたり700ベクレルを大きく下回っているということです。

処理水は23年3月末までに、3万1200トンを4回に分けて放出する計画で、東京電力は、24日から放出設備の点検作業を行い、問題がなければ今年中に3回目の放出を始める予定です。