イスラエル・パレスチナ情勢を受け、アメリカは中東地域に展開する軍の防護態勢を強化するため、ミサイル迎撃システム「THAAD」を配備することを発表しました。

オースティン国防長官
「今の状況を見ると、この地域全体で米軍とアメリカ人に対する攻撃が大幅にエスカレートする可能性があります」

アメリカのオースティン国防長官は21日、中東地域に展開するアメリカ軍の防護態勢を強化するため、ミサイル迎撃システム「THAAD」の配備と地対空ミサイルシステム「パトリオット」を運用する大隊の追加派遣を指示しました。

オースティン国防長官は、アメリカABCテレビの番組でアメリカ軍への攻撃が「大幅にエスカレートする可能性がある」と懸念を示したうえで、今回の追加派遣は事態を拡大しようと目論む勢力に対するメッセージだとけん制しました。

一方、ブリンケン国務長官は22日、CBSテレビの番組でイスラエルとハマスの衝突について「停戦を求めないのはなぜか」と聞かれ、「イスラエルは今回起きたハマスの攻撃が二度と起きないようにしなくてはならない」「今の状況で事態を止めたら、ハマスが将来同じことを繰り返すのを許すことになる」と説明しました。