きっかけは『イスラエル建国』

イスラエルが建国されたのは第2次大戦直後のこと。ナチスによるホロコーストに象徴されるようにヨーロッパで迫害されてきた歴史を持つユダヤ人への国際的な同情が集まり、パレスチナの地にユダヤ人のための国家イスラエルを作ることが国連で決まったのです。

ちなみに、その時、ユダヤ人に一部の領土が認められた一方で、それまでここに住んでいたパレスチナ人たちは土地を追われる形となり、エジプトやヨルダンなど周辺のアラブ諸国も反発。

イスラエルとの間で4度にわたる「中東戦争」が繰り返されました。

この戦争でアメリカを後ろ盾とするイスラエルがアラブ諸国を圧倒してパレスチナ全域を占領。

パレスチナ人の住む場所は、ヨルダン川西岸地区とガザ地区、この2つが占領下の自治区として残りました。

しかし、さらにイスラエルの入植活動などにより面積は縮小し続けていて、一定の自治権があるのは、限られたエリアのみとなっています。