サッカー・Jリーグで検討されている「秋春制」へのシーズン移行。
Jリーグが導入を推進する立場を示したことを受け、アルビレックス新潟の中野幸夫社長は21日、改めて反対していく意向を示しました。

【アルビレックス新潟 中野幸夫社長】
「『アルビレックスはシーズン移行反対です』と表明しています」

8月頃に開幕し5月頃にシーズンを終える「秋春制」。アジア・チャンピオンズリーグの日程などに合わせ、Jリーグが移行を検討していますが、冬場の試合数が増えるため雪国のクラブなどからは反対の声も上がっています。

こうした中、Jリーグは18日、J1などの全60クラブの代表者を集めた会合でシーズン移行について「前向きに残りの課題を検討する」と推進する立場を表明。

移行には課題が残っているとして一貫して反対の意思を示してきた中野社長は…

【アルビレックス新潟 中野幸夫社長】
「『前向きに』というイントネーション自体が移行ありきと感じ取れましたので、『前向きに』という表現はいかがなものかということで」

反対の主な理由としてあげたのは、開幕時期が変わることでデンカビッグスワンスタジアムを使う他の競技とのスケジュール調整が難しくなること。
さらに、試合が多くなる冬は雪でスタジアムが使用できなくなり、試合がある関東などに向かうサポーターの負担が増えるといった課題を指摘しました。

【アルビレックス新潟 中野幸夫社長】
「雪が降らない地域の方にとってはなかなか理解していただくことが難しい案件ですが、そういう地域にいるクラブとしては『できる』『できない』というところをはっきりさせていただきたい」

Jリーグはシーズン制の移行について、年内に方向性を出すとしています。