飯田市は2021年から休業が続く温泉施設の再開に向け、整備費用の一部をまかなうための寄付金の受け付けをはじめました。

飯田市南信濃の温泉施設「かぐらの湯」。


0.73%の塩分が含まれる天然温泉が売りで、年間6万人以上が利用していました。

しかし…。

遠山郷観光振興室 堤幹雄(つつみみきお)室長:
「ここがカウンターで当時のそのままですね。時が止まった状態で」

2020年1月に、源泉をくみ上げるポンプが交換作業中に地下1300メートルにまで落下。

お湯を引くことができなくなり、一時、沸かし湯で営業を再開しましたが…


遠山郷観光振興室 堤幹雄室長:
「やっぱりこの塩の温泉を皆さん求めていたので、(事故後)沸かし湯でやってはみたものの来てもらえなかった」

市は2025年秋の営業再開を目指し、新たな源泉の掘削を決定。


総工費は9億8000万円余りを見込んでいて、そのうち2000万円をふるさと納税の仕組みを利用した寄付金でまかなう方針で、16日から募集を始めました。

市は「かぐらの湯」の再開を「三遠南信自動車道の開通を見据えた遠山郷の観光の目玉」と位置付けています。

遠山郷観光振興室 堤幹雄室長:
「特に地域の皆さんが一刻も早く何とかしてほしいという強い思いがある。これから三遠南信自動車が開く、その時に大事な観光の拠点にしていくという方針を立てたので少しでも早く復活させたい」

寄付は2024年3月まで受け付けるということです。