富山県内は20日もクマの目撃情報が相次ぎました。

富山市では住宅の庭にクマが出没したとの通報があり、警察や猟友会がパトロールをおこない厳戒態勢をとりましたが、今のところ発見には至っていません。

矢郷なつほ記者:「富山市安養寺です。いまクマが目撃されたということで、警察そして猟友会などが警戒にあたっています」

20日午前7時35分ごろ、富山市安養寺で「自宅の庭にクマが入ってきているのを見た」と家の人から通報がありました。

通報を受け警察は周辺に規制線を張り、猟友会も猟銃を手にとって厳戒態勢をとりました。

通報から2時間以上が経過したころ。

警察官:「発砲するかもしれないので、ちょっとはけていただきたいんですね」

周囲は畑や茂みが多く警察と猟友会がクマの姿を慎重に確認しますが、クマの姿は見当たりませんでした。

現場は国道41号の交差点から東に250メートルほどの、田んぼのなかに住宅が点在する地区で、熊野川沿いに位置しています。

17日夜にクマに襲われたとみられる女性が亡くなった現場からは2.5キロほどの距離です。

周辺でクマの出没情報が相次いでいることに地元住民は。

地元住民:「気を付けないと。うかつには、外には出られない。(今は)鈴とかラジオ鳴らしてゴミを捨てにいっています。」

地元住民:「どこ行ったんやろうなクマ移動しとるんかな。早く捕獲してほしいわ」

規制線が解除されたあと、クマの目撃情報があった富山市安養寺の住宅には、猟友会が捕獲用のワナを設置していきました。

富山市内ではこのほか月岡町で午前4時15分ごろ、新聞配達員が「クマに追いかられた」という通報も市に寄せられています。

目撃情報があった現場周辺の小学校ではきょうも保護者が子どもの送迎をするなど警戒を強めています。