飯山市で14日、男性がクマに襲われ死亡したことを受け、県は、緊急点検を実施することになりました。
県は20日、臨時で開いた野生鳥獣被害対策本部会議で、直近でクマの目撃情報があった場所の緊急点検を行うことを決めました。

飯山市旭の山林では、14日、猟友会に所属する80歳の男性が、イノシシのわなにかかったクマに襲われ死亡しました。
県内の野生のクマによるものとみられる死亡事故は、2006年以来、17年ぶりです。
県の環境保全研究所は、「わな猟を実施する際の安全管理などに課題があった」と分析した上で、3つの対策を上げました。

県環境保全研究所 黒江美紗子博士:
「まず1番に徹底した誘引物の除去が大事になる。藪の刈払いによってクマが身を隠せる場所を探し、移動経路を寸断する。次に被害を出しているクマを捕獲することが大事」
緊急点検ではこのほか、わなの設置状況などを確認するということで、11月14日までに完了させます。

県鳥獣対策室 塚平賢治(つかだいら・けんじ)室長:
「絶対に起きてはいけない事故だと思うので、スピード感を持って点検などに取り組んでいきたい。地域ぐるみで対応・対策を取られることを期待している」














