岩手県は歳入確保と県内の関係人口拡大に役立てようと、1万円単位で購入できる個人向けの地方債を年内に発行すると20日、発表しました。

県によりますと、今回の地方債「岩手県令和5年度第3回公募公債」は、主に県外在住の若者・女性をターゲットに10億円程度を発行します。購入単位は1万円で、上限設定はありません。
インターネットで発行され、SBI証券に口座を開設すれば、誰でも購入することができます。販売は発行額に達し次第、終了となります。
県は個人向けに小口で販売することで歳入確保を図ります。加えて債権の購入を契機に、県外に住む人たちに岩手に関心を持ってもらい、関係人口の拡大につなげたい考えです。
また、ふるさと納税が活発になる年末に販売時期を設定したことで、SBI証券のホームページにリンクを張って増収につなげる狙いもあるといいます。
達増知事は20日の定例会見で「国債よりも高い利回りが期待できるのが地方債のメリット。どんどん購入していただきたい」と呼びかけました。