物価が上がり続ける中で、子どもたちの給食費もそのあおりを受けています。
できるだけ影響を抑えようという取り組みを長野市で取材しました。


長野市村山にある第四学校給食センター。

長野市北部の小学校19校、中学校8校のおよそ1万1,000食の給食を毎日つくっています。

世の中の物価高は、給食も直撃しています。

第四学校給食センター栄養教諭・豊田真奈美さん:
「今年度になってすごく値上がりしたのが、牛乳と主食です。なのでその分、おかず代にしわ寄せがいっている感じがあります」

長野市の給食の予算は、平均すると1食当たり303円。

2021年までは予算に合わせて献立がつくられていました。

しかし、欠かすことができない主食のパンとごはん、それに牛乳の価格が、今年度は1割近く上がり、おかず代を圧迫する状況になっています。

このため市は、2022年度は12円、今年度は5月時点の水準をもとに27円を公費で負担していますが、食材費はその後も値上がりし続けています。

栄養教諭・豊田真奈美さん:
「食材を選ぶときに、なるべく単価の安いものを取り入れるようにして献立を立てるようにしています」
「前は鶏肉はもも肉を使っていたんですが、単価の安いむね肉を使っています。タンパク質も多くて、また鶏肉だけじゃなくて、子どもたちが好きなポテトを組み合わせることで、単価も安くできて、子どもたちに喜んでもらえる。そんな工夫をしています」

給食センターでは食事の量や栄養が不足することがないようにし、これまで通り給食の時間を楽しんでもらえるように取り組んでいます。