観光客が増えすぎることで地元住民の生活に悪影響を与える「オーバーツーリズム」について、政府はきょう、対策を取りまとめました。混雑の度合いに応じて、鉄道運賃の引き上げを促すことなどが盛り込まれています。

「オーバーツーリズム」は観光客が集中することで、交通機関が混乱したり、ごみのポイ捨てなどが起きたりする問題です。

政府がきょう取りまとめた対策では、▼混雑する時期について鉄道運賃を引き上げる取り組みを促していくことや、▼観光地にすぐ到着できるよう停車するバス停を減らした急行バスの導入を促進していくことなどが、盛り込まれています。

また、住民や自治体、事業者が対策の計画をつくり、政府が費用の面などで支援していくことも想定しているということです。

さらに、対策を先駆けて取り組むおよそ20の地域を選び、ほかの地域の参考にしてもらう体制整備も盛り込まれました。