千葉県袖ケ浦市の特別養護老人ホームで職員が入所者に暴言を吐いたとして、市が心理的虐待と認定していたことがわかりました。

入所者への心理的虐待があったと認定されたのは、「袖ケ浦瑞穂特別養護老人ホーム」です。

袖ケ浦市によりますと、今年8月、匿名の通報を受けて、市が職員への聞き取りとアンケート調査を行ったところ、職員1人が入所者の80代の女性に「うるせえばばあ」と暴言を吐いていたことがわかったということです。

調査の結果などを踏まえ、市は先月15日、施設で入居者への心理的虐待があったと認定しました。

施設によりますと、暴言を吐いた職員は入所者同士が口論になっていたところに仲裁に入り、その後、部屋を出る際に暴言を吐いたということです。

今回の件を受け、施設は市に対し業務の改善計画を提出したとしていて、市は今後、その計画が実施されているか確認していくとしています。

この施設では、去年にも別の職員が入所者に暴言を吐き、心理的虐待があったと認定されていて、施設は「事の重大さを受けとめて真摯に対応していきたい」とコメントしています。