鹿児島市が、鹿児島港本港区・北ふ頭での整備を目指しているサッカースタジアムの新たな配置案を、今月18日に公表することが分かりました。新たな配置案は、高架歩道を設けるのが柱です。

鹿児島市は、本港区の北ふ頭に新たなサッカースタジアムの整備を目指しています。市は7月に、奄美・喜界航路の旅客ターミナルや貨物倉庫などを撤去してスタジアムを配置する案をたたき台として示していましたが、港湾機能への影響を懸念する声が上がっていました。

複数の関係者によりますと、今回作られた新たな配置案では、スタジアムの位置は7月の案と比べて北側に寄せられ、旅客ターミナルや物流倉庫は南側に集約されます。

物流倉庫は現在と同じ規模とし、岸壁側の荷さばきスペースや船の乗客や関係者用の駐車場を確保するなどして、港湾機能を維持する狙いです。

さらに特徴的なのが高架歩道の設置です。スタジアムと桜島フェリーターミナルや周辺の駐車場を高架歩道で直接結ぶことで、歩行者と物流のエリアを上下に分け、スタジアムと港湾機能の両立を図ります。

新たな配置案は、市が18日に開催するスタジアムの課題を話し合う協議会で示される見込みです。ただ、今後、県や港湾関係者との協議によっては、変更の可能性があるということです。