「サク」つながりで子どもたちが異文化交流です。
北欧の国=エストニアの「サク」市の子どもたちが、長野県の佐久市を訪れ、日本の文化を体験しました。
佐久市の浅科(あさしな)中学校を訪れたのは、エストニアのサク市から来た12歳から15歳の8人。
2つの都市は「サク」という同じ名前がきっかけで、姉妹都市協定を結んでいて、2016年から子ども交流研修を続けています。
今回は、21日まで佐久市に滞在し、学校や企業、議会を訪れるほか、日本文化を体験します。

17日は浅科中学校で国語の授業に参加し、初めての書道を体験。
3年生に教わりながら好きな漢字に挑戦します。

サクの子ども:
「楽しかった。どこを長く書いて、どこを短くするか、そこが難しかった」
佐久市の中学生:
「もっと難しいかと思ったんですけど、すごい上手で楽しかったです、教えるの。言葉がなくても動作とかでも教えられることが分かりました」
昼食に出されたのは、養鶏が盛んだった市内の臼田(うすだ)地区で50年以上にわたって愛される郷土の味「むしり」です。

塩コショウをベースに、下味をつけた若鶏を秘伝のタレに漬けこみ、40分間じっくりと蒸し焼きにしたものです。
豪快に手でむしって食べることからその名がついた料理ですが、その味は。
サクの子ども:
「今まで食べたことがない。焦げたところが美味しい」
午後、訪れたのは創業320年余りの老舗の酒蔵。
江戸時代末期から使われているという蔵の中を案内され、日本酒ができる工程を教わり、酒米にゴミが紛れ込んでいないか調べる作業も体験しました。

サクの子ども:
「この旅行を通して体験したことを帰って友達や家族に知らせたいです。そしてまた日本に戻ってきて、何か出来たらいいなと思います」
佐久市での交流研修は残り4日、三味線の体験やカラオケによる交流なども予定されているということです。