クマに遭遇したら「目を離さず、ゆっくり後ずさり」とにかく刺激をしないこと

南波キャスター:
クマは冬眠に向けて10月は相当食べるので注意してください。それでもクマに遭遇してしまった場合、森林総合研究所四国支所長の岡輝樹さんによりますと「目を離さず、ゆっくり後ずさりすること。走って逃げるなど素早い動きはクマを刺激するので逆に襲われることもある」と言います。

メキシコでは親子がピクニックを楽しんでいたところに、クマが現れたものの、助かったケースがあります。テーブルには沢山の食べ物がありましたが、クマが食べている間、母親は子どもを抱きしめて動かないようにしていました。するとクマは食べ終わったあと、いなくなり、親子は無事だったそうです。

とにかく刺激をしないのがポイントです。森林総合研究所の岡輝樹さんは「大声を出すなどクマを驚かせると襲ってくる場合もある。後頭部を守りつつ、うずくまることが重要」だそうです。

若新雄純 慶応大学特任准教授:
我々は一方的にクマが怖い、クマが人間に被害を与えると考えていますが、クマだって人間は何をするかわからない、怖い存在だと思っているはずです。人間が他の動物に恐れられている存在かもしれないことを忘れずに、謙虚になる必要がありますね。