高岡市の角田市長は15日の囲み取材の冒頭、ビジネスクラス問題の報道について次のように切り出しました。
高岡市 角田悠紀市長:「まずね冒頭、取材をお受けさせていただく前に出発日の報道で私が何も語らずに出航したとの報道があったという風にお聞きしました。私はご質問もされていませんし、勝手にしゃべり始めるということも特にございません。セキュリティの厳しい空港におきまして、事前に取材依頼も受けておりませんでしたし、撮影禁止となる手荷物検査場にいたるまでに記者の方から話しかけられることもご質問もなく、撮影禁止の手荷物検査場に入ってから声をかけられ、あたかも私がご質問にお答えせず終始無言でチェックインしたかの報道については誠に残念に思っております」




角田市長は今月9日の出発当日の報道に加え、アポイントもなく自宅に張り込まれたことをあげて報道機関に対する考えを改めるとしたのです。

高岡市 角田市長:「当面の間、報道機関の皆様には事前に取材申請をいただきご質問内容をお受けしてしっかりとお答えしたいと思います。もちろんその内容によって取材をお断りするようなことは今後も致しません。また記録用として、市としても動画や音声を撮影させていただき質問の内容、その答えを記録し、報道される時間だけでは伝わりにくい点についてこちら側からも発信し市民に正しく伝わる、知っていただける努力をしてまいります」

報道機関には当面の間、事前に取材申請をして質問内容を示すよう求めました。では、出発当日の報道とは何を指すのでしょうか?高岡市に聞いたところどこの社か明確にしませんでしたが、今月9日、チューリップテレビが市長らの出発を伝えた放送とみられます。
【出発日ニュース】
角田市長:「みなさんの個人情報だけはしっかり守って。私はどのように撮られてもかまいませんので」
角田市長:「オー。行ってきます」
記者:「市長、すみません」

ビジネス問題に触れることなく保安検査場へと向かいました。
記者:「市長を乗せた飛行機が富山空港を発ちます。ビジネスクラス問題については語らず、これからフォート・ウエーン市へと向かいます」
私たちは関心事であるビジネスクラス問題について空港で市長が「触れることなく」「語らず」と事実をお伝えしました。市側は出発時間などこの日の詳細なスケジュールを明らかにせず、空港では取材する記者にカメラを向ける様子もみられました。さらに角田市長は…。

角田市長:「他社の話がきっかけとなり、関係のない報道機関の方には大変申し訳ございませんが今後はこのようにさせていただきますのでご理解をよろしくお願い致します。ご理解をいただけるのであればご質問の内容の回答に入っていきたいと思いますがよろしいでしょうか?」

報道機関に対し事前に取材申請をした質問には応じるとしましたが、これは事実上、取材を制限する対応です。そのうえでチューリップテレビがおとといメールで質問した内容について回答しました。

角田市長:「それでは事前にお受けした質問について私が質問を読み上げその回答を申し上げます。今回はチューリップテレビ様より6点のご質問をいただいております」