人道支援関係者「ガザは今、地獄。戦争は誰も幸せにしない」
「退避せよ」。そう言われた人々に行く当てはあるのでしょうか。
イスラム組織「ハマス」が実効支配するガザでは、報復攻撃を続けるイスラエルからの砲撃が、ほぼ途切れることなく続いています。

ガザ住民
「子どもたちが瓦礫の下敷きになり、どこにいるのか分からない。どうすれば良いんだ」

ガザ保健当局によると、ガザでの死者は約1800人にのぼっています。そうした中、イスラエル軍は突然、北部にいるガザ市民110万人を24時間以内に南部へ退避させるべきと国連に通告。
その後、ガザでは、上空から“退避通告”を知らせるビラがばらまかれました。
ガザ住民
「支援団体のところへ向かっている。すべてがひどい状況です。いつまで続くのでしょうか」

地上侵攻を含む大規模攻撃が差し迫っているとの見方が強まっています。
ガザで人道支援を続ける日本人から私たちに向けられたメッセージです。

日本の人道支援関係者
「ガザは今、地獄です。逃げる場所もないのに、逃げろと言われて。逃げろと言われても、空爆は止まらない。一般市民は、どこにも行く場所がありません。
日々の食糧もいつ尽きるか分からないし、電気もなく、ジェネレーター(発電機)を回す燃料すら、もう入ってこない。そんな中で一番苦しむのは、220万人の市民です。
イスラエルは、攻撃対象にならないはずの救急車や病院すら攻撃しようとしています。どうか、この現実を世界に伝えてほしいです。私たちもどこに行くか分からないし、安全な場所なんてどこにもないです。
戦争は誰も幸せにしない。苦しむのは、何の罪もない一般市民。絶対、早くやめさせてください。お願いします」