パレスチナ自治区ガザ地区では、近く地上侵攻を含めた大規模な攻撃を行うとみられています。イスラエル軍は、ガザ北部にいる市民およそ110万人について、24時間以内に南部へ退避すべきと国連に通告しました。現地で人道支援を行っている日本人は「ガザは今、地獄。逃げろと言われてもどこにも行く場所がない」と話しました。

境界から約6キロ「たくさんいた戦車がいない」

山本恵里伽キャスター:
2023年10月13日午後5時59分(現地時間)現在のガザの様子です。イスラエル軍は、ガザの北部にいる市民約110万人について、24時間以内に南部へ退避すべきだと国連に通告をしました。その期限が約6時間後に迫っています。

喜入友浩キャスター:
近く、地上侵攻を含めた大規模な攻撃が行われるとみられていますが、ガザ周辺で取材を続けている須賀川拓記者に、現地の様子を伝えてもらいます。

須賀川拓記者:
私が今いるところは、ガザの境界から約6キロメートル離れたところです。ここは何もないように見えますが、下の土の部分にキャタピラーとタイヤの跡が残されているのが分かります。

実はここ、つい昨日(現地時間12日)の時点では、たくさんの戦車が並んでいたんですが、現在は全部いなくなっています。どこかで集まっているのではないかと思います。

そして、地上侵攻が近づく中、ガザで人道支援を行っている日本人の女性は「ガザは地獄だ。逃げろと言われてもどこにも逃げることができない」と話しています。