
幼稚園の園長でもある富山短期大学の石動瑞代教授は「つかまり立ちや、つたい歩きを始める1歳前後の子どもの転落リスクは高い」と指摘します。
富山短期大学・石動瑞代教授:
「重心がとても頭部の方にまだあるので、ちょっとふらっとしたら頭から落ちていくということになりやすい。窓もつかまって立って、ちょっとのぞいたら落ちるというのもあります。つかまり立ちがとても楽しい時期なので」
近くにつかまるところがある場合、窓が10センチでも開いていると、頭の重さで窓を押し開けてしまう可能性があり、落下のリスクになるといいます。
富山短期大学・石動瑞代教授:「0歳から1歳って、最初の6か月は動かないというか定位置にいることが多いと思うんですけど、後半、ハイハイもすごく速くなる、つかまってどんどん上に行くなど、運動面の変化が激しい。『子どもの目線で』ってよくいうんですけど、子どもの今の動く状況で、こうなるかもしれないと思って環境を見直すのはすごく大事」
事故を起こさないために…
・窓やベランダの近くに子どもがつかまったり、よじ登れるものを置かない
・窓を開ける場合は、周囲を柵で囲ったりソファなどの大きな家具を置くなどして、物理的に近づけないようにする
・自分が窓のそばなどリスクの高い場所にいて、子どもを見守る
富山短期大学・石動瑞代教授:「つたい歩きをしたりするのは、子どもにとって次の運動機能の獲得にはとても重要なことなので、メリハリが大事。保育園などでは、落ちても大丈夫なよじ登る場所と、絶対よじ登れない場所をつくる。環境作りが大切」