UBEはグループ会社が運営する宇部市の「ANAクラウンプラザホテル宇部」の営業を来年3月31日に終了すると発表しました。

今後施設の売却先を検討するとしています。

宇部市の「ANAクラウンプラザホテル宇部」は前身の「宇部全日空ホテル」が
開業した1983年以降40年にわたり地域のランドマークとして、国内外から観光やビジネスの拠点として親しまれてきました。

UBEによりますと施設の老朽化やコロナ禍による利用客の減少による業績の悪化で回復が見込めないと判断し来年3月31日に営業を終了することを決めたということです。

施設は今後、所有者と売却先を検討していくとしています。

ホテルを運営する「ユービーイーホテルズ」は来年6月をめどに解散し、UBEでは従業員110人の再雇用を支援するとしています。

閉館までの間は通常通り営業を続けます。

UBEは「開業以来、長年にわたりホテルをご愛顧賜り、感謝申しあげます」と
コメントしています。


突然の発表に、街の人は驚きを隠せないようでした。


「発表したばっかし、へぇ~。困ります。じゃあ皇族がたが来られるとき、
どこに行かれるんですかね。寂しいってまだ実感がわかないですね。これ本当ですか?」

「いやぁ、びっくりですね。だんだん寂れてますから、まぁしょうがないかもしれないですね。時代としては。象徴みたいな感じ。(引き継いで)やってくれる
業者さんがいればいいなとは思います」

「コロナの影響はやっぱでかいと思うんですけどちょっとなくなるのはやっぱり
寂しいと思います。(家族で)夕食を食べたりしてたんであそこでけっこう家族の仲を親ぼくを深めるための場所だったとは思います」

篠﨑・宇部市長は、宇部商工会議所の会頭らとともに「大きな衝撃を受けている。
街のにぎわいに多大なる貢献をしてきた施設がなくなることは、残念でならない。
コロナ禍後の観光・宿泊需要の回復と市内経済の活性化に取り組んでいく」とコメントを出しました。