3人にとっても、日本とのつながりを感じるきっかけになったようでした。

ラマさん
「(広島で)ガザでの苦しみを思い出した。だから悲しくもあったけど、私たちのことを理解してくれる、この苦しみを感じてくれる人がいるのだと思うと嬉しかった」
ジェナーンさん
「私たちは文化、宗教、言語は違うけれど、同じ心を持っている。とてもいい思い出になった。私の夢は外国に行くことだったけど、今の私の夢は、もう一度日本に来ること!」

しかし、3人が広島を離れたその日、ガザでは再び激しい戦闘が始まってしまいました。

ジェナーンさんのインスタグラムより
「またガザで戦争が始まってしまいました…」

広島で3人は、こんなメッセージを残していました。

ファディさん
「どうしてこのような状況を子供ながらに目にしなければならないのでしょうか。僕たちは、街の緑を見たいですし、普通に遊びたいですし、勉強もしたいと思っています。苦しみたくはありません」
ジェナーんさん
「私たちはただ世界中の他の子ども達のような普通の生活がしたいだけ。これがガザ地区に住む子供からの世界に伝えたいメッセージです」

3人は状況が悪化しているためまだガザには帰れておらず、落ち着くまでヨルダンの首都アンマンで過ごしています。しかし、ファディさんに「爆撃で友達が亡くなった」という連絡があり、泣き崩れたといいます。

3人は、原爆資料館の展示資料を懸命にスマホに収めていたのは、SNSで発信して、日本が焼け野原から復興した様子を伝えたかったからです。

広島で夢を語っていた3人。この夢を叶えられる世界に、笑って過ごすことのできる世界にしなければなりません。