イスラム組織ハマスとイスラエルの戦闘で、双方の死者は2400人を超えました。イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザへの地上作戦の準備が進むなか、市民の退避について調整する動きも見られます。
6日目を迎えたイスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘。
ハマスが支配するパレスチナ自治区ガザにはイスラエル軍の報復攻撃が続けられていて、これまでに1200人以上が犠牲となったほか、パレスチナ難民への支援を行う国連職員11人の死亡も発表されました。
ガザの住民
「全壊です。今朝ここに来てみたら、全てが破壊されていました。本当に恐ろしい、残酷です」
また、イスラエルはガザへの電気や燃料、食料などの供給を遮断し「完全封鎖」すると表明。
パレスチナメディアによると、11日、ガザ唯一の発電所が燃料不足で稼働を停止するなど人道危機の悪化は避けられない状況です。
アメリカのブリンケン国務長官が先ほどイスラエルに到着、ハマスへの対応などについてネタニヤフ首相と協議するとみられます。
また、ガザへの地上作戦の開始がほぼ確実視されるなか、ガザからの市民の退避ルートの確保に関してもイスラエル、エジプトと協議を行っているということです。
こうしたなか、イランのライシ大統領とサウジアラビアのムハンマド皇太子は11日、外交関係の正常化以降、初となる電話会談を実施。「パレスチナへの戦争犯罪を止める必要性」について議論したということです。
一方、イスラエルでは、これまでに少なくとも1200人が死亡。テルアビブ郊外にあるホテルには、子どもを含む多数の遺体が発見されたイスラエル南部の集落から避難してきたおよそ300人が暮らしています。
息子が行方不明の男性
「私の家には銃があったので、妻と娘と避難部屋に隠れました。息子がガザにいるなら無事だと知りたい。何か情報が欲しいのです」
集落では至るところに遺体が横たわっていたということで、精神的なショックを受け、子どもの面倒を見られなくなったという人も。
ボランティアの心理士
「何が起きたか分かりませんが、お母さんがこの子の面倒を見られなくなりました。世界中の人たちに関心を持ってもらいたい。本当にひどいことが起きています」
パレスチナ、イスラエルの双方で多くの市民が犠牲となるなか、停戦への先行きはまだ見えていません。
注目の記事
「朝起き上がれない…」“なまけ” と誤解されやすい起立性調節障害 不登校の児童生徒の約4割が苦しむ 適切な理解と支援を

AB型とO型の両親からありえない血液型の子が? 全国に約1500人 四国に多い「cisAB型」とは

「焼け跡で拾った器に入れて運んで、死にそうな人に飲ませてあげた。自分も頂いた」 焼野原で配られた牛乳 ありがたい気持ち今も 80年越しの御礼 広島


世界陸上の競技直後にプロポーズした、されたスロバキア代表選手2人が東京大会は「婚約者」として「同日同時刻」スタート!当時の裏話や東京大会への意気込みを語る

「私の名をかたり 許しがたい」滝澤依子新潟県警本部長の『偽アカウント』を“投資関連”のLINEグループトークで確認

【画像閲覧注意】大量発生の“毛虫”『アメリカシロヒトリ』とは? 青森県八戸市の公園や学校に“うじゃうじゃ”と… 約3年周期で大量発生? 駆除業者は記録的猛暑など影響の可能性指摘「全滅は不可能に近い」
