イランのライシ大統領とサウジアラビアのムハンマド皇太子が、外交関係の正常化以降、初めて電話会談し、戦闘が続くイスラエルとイスラム組織ハマスについて協議しました。

イラン国営メディアによりますと、ライシ大統領は11日、サウジアラビアのムハンマド皇太子とおよそ45分間にわたって電話会談しました。

今年3月に中国の仲介によって外交関係が正常化して以降初めてのことで、両者は「パレスチナへの戦争犯罪を止める必要性」について議論したということです。

ライシ大統領は「イスラム世界の団結」について強調した一方、ムハンマド皇太子は「パレスチナの大義を支える」としたうえで、「衝突のエスカレーションを止めるため、国際社会と連携してあらゆる努力をしている」と述べたということです。

サウジアラビアは、アメリカの仲介でイスラエルとの国交正常化交渉も進めていましたが、今回の大規模な衝突によって、交渉が停滞する可能性が指摘されています。