ピーパン、ホームラン、七越…これらはすべて、ある国民的なお菓子の呼び名です。日本人になじみが深い分、全国各地で呼び名があり、その数は300種にのぼるといわれます。面積が広くない富山県でも居住地で呼び名が異なるよう…。方言学に詳しい専門家にその歴史を聞きました。

まず、富山県で聞いてみるとー。

小矢部市の10代女性:
「ちょっと、、分かんないです。見たことはあります」
高岡市の10代男性:
「なんだろう。小判焼とかですかね。
 おばあちゃんちに置いてあったりとか」


さらに聞いていくと、若い世代では、名前を知らない人もいました。
また、富山県東部の滑川市ではこんな呼び名も。

小西アナ:「ありました!ぱんじゅう焼!」

滑川市のショッピングセンター・エールにある、『あかねや』。オリジナル商品であるタピオカと米粉の生地を使った「白ぱんじゅう」が人気です。
小西アナも食べてみると…。

小西アナ:
「生地がもちもち。お餅に近い。すごく柔らかい。
 くろごまあんが和風な味わいで新しい」

あかねやエール店・高木修一さん:
「パンとまんじゅうを短く掛け合わせてこの名前にしたと思う。
 地元ふるさとのぱんじゅうっていうのは何よりも大事な商品」

型に流し込んで焼いた生地で、あんこを包んだ、日本人に馴染み深い、このお菓子。

富山市で聞くと。

富山市の60代男性:「七越焼きのことですか?」
富山市の30代男性「七越って呼びます。好きです好きです」
高岡市の20代女性「七越としか言わない。ぱっとお店の名前が出ます」